機械式時計、それは「ファッション」としてだけでなく「生き方」として愛されるもの

時計は「機械」で動くもの?機械式時計の意味とは?

一口に「時計」と言っても自然の法則を利用した日時計や砂時計、または内部機構によって時針を動かす壁掛け時計や腕時計などがあります。そして「機械式時計」とは時針を制御する仕組みを備えた時計の内、特に主な動力として電気を使わない種類を指します。

その動力源としては錘(重力)やゼンマイ(バネ)などがあり、時針の速度を調整する機構により大きく「振り子式」や「テンプ式」に分けられます。その風合いや歴史に魅了される愛好家は多いものの、制作の複雑さや調整の難しさから、電気と水晶の特製を用いたクォーツ式時計の普及以降は急速に数を減らしていきました。

機械式時計を見れば、それを使う人の生き方が分かる?

現代に於いて“本物”の機械式時計を欲しいと思った場合、金額を調べるよりもまずは時計そのものを探さなければなりません。ましてや、腕時計ならば世界中にブランド店や受注生産の時計職人が存在し、色々と選ぶことも可能ですが、例えば錘を使われた大型の柱時計などはまず動く実物を見ることさえ難しくなっています。何故なら、それが歯車や滑車で動く機械である限り、内蔵部品の摩耗・劣化を避けられず、いずれ寿命を迎えてしまうからです。或いは、長く使おうとすれば普段から手入れを欠かさず、定期的に悪い箇所を交換・調整する作業が不可欠です。それはまるで人体と同じように。

人生は、人が過ごす時間とも言えます。そして機械式時計は、その時間を持ち主と一緒に刻むもの。日本には古来より、長く使ったものに魂が宿るとする付喪神の文化がありましたが、手間も費用もかかる機械式時計が、それでもずっと愛し続けられた時、それはあたかも持ち主の分身として、その人の性格や生き方を象徴する唯一無二の存在となるのです。

グランドセイコーとは、腕時計メーカーのセイコーが展開する高級時計ブランドのことです。日本で部品の製造から組み立てまでおこなっています。最高レベルの実用腕時計ブランドとして評価されています。